設置部
幼稚部、小学部、中学部、高等部(普通科・保健理療科・専攻科理療科)
特色ある取組
愛知県立岡崎盲学校は、視覚障害者(目が見えない、または見えにくいことで、学習上、生活上の困難を抱えている方)を対象とした特別支援学校です。それぞれが障害による困難を改善・克服して、将来社会に自立していけるように、点字、歩行、視覚補助具の使い方、ICT機器の活用、手指の機能等を個別に目標を立てて学習しています。また、高等部の課程である保健理療科では、あん摩マッサージ指圧師、専攻科理療科ではあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格取得を目指して学習しています。
地域とのつながり・地域での役割
小学部、中学部では児童生徒の実態に応じて居住地域の学校との交流及び共同学習を積極的に進めています。また、本校近隣の保育園や小学校、中学校及び高等学校などと交流及び共同学習を行っています。学校教育の一環として、教職員の指導のもと保健理療科・専攻科理療科の生徒が地域の方を対象に臨床実習として施術を行っています。点訳、朗読、デイジー録音図書作成等、地域のボランティア団体に教育活動を支えていただきながら、さまざまな行事で定期的な交流を続けています。
卒業生の主な進路
<進学>大学・短期大学、専門学校、職業訓練校
<一般就労>公務員、一般企業(特例子会社を含む)等
<福祉就労>生活介護施設、就労移行支援事業所、就労継続支援 A/B 型事業所、自立訓練施設等
<その他(職業科)>治療院、訪問マッサージ事業所、企業(ヘルスキーパー)、高齢者施設等
一言アピール
幼児児童生徒一人一人の実態に応じて、きめ細やかな指導を行います。また、視覚障害教育のセンター校として、地域で学ぶ視覚に障害のある幼児児童生徒やその保護者、幼稚園、小学校、中学校、高等学校の先生方を全力でサポートしていきます。
このような幼児児童生徒の育成を目指します
幼稚部・小学部:友達と協力して生き生きと学校生活が送れる幼児児童
中学部:前向きにいろいろなことに挑戦できる生徒
高等部普通科:社会の中で適切な支援を受け自立した生活が送れる生徒
高等部保健理療科・専攻科理療科:自分の将来の姿をイメージしそれに向けて努力できる生徒
このように学びます
幼稚部は、1日の生活を通して、体と心の全体的な成長を促します。また、運動・表現・感覚遊びといった体験的な活動の中で手指や身体の動かし方を身に付けます。小学部、中学部、高等部の教科教育は小学校、中学校及び高等学校と基本的に同じ内容の教科書を使用し、学習しています。盲の児童生徒は点字の教科書やプリント、パソコン、立体模型等の触って分かる教材、弱視の児童生徒は、見やすい文字の大きさに拡大された教科書や資料、タブレット端末、ルーペ等のレンズ類、拡大読書器等、もっている視力を最大限に生かすさまざまな機器を使用しながら学習しています。発達段階に応じたキャリア教育の充実を図ることで、卒業後の進路や自分の適性について理解を深め、自立と社会参加に向けた主体的な学びに取り組んでいます。また、遠隔地や障害のため通学が困難な児童生徒のために、寄宿舎が設置されています。